沖縄本島美ら島巡り(5)

沖縄地図(3日目)

平和祈念公園を訪れた後、新原(みいばる)海底観光センター おきなわワールドを訪れ、那覇空港に戻り帰路に着きました。

3日目

新原海底観光センター ガラスボート

ボートから覗き込む美ら海の海底世界

ガラスボート1 ガラスボート2 ガラスボート3
ガラスボート4 ガラスボート5

当初はこのような所があるとは全く知らなかったので、行く予定はなかったのですが、仲宗根さんの薦めもあって訪れることにしました。

一見ごく普通のボートのように見えますが、船体の中央が溝になっており、溝の部分に強化ガラスが張っていて、海底が覗き込めるしくみになっています。
この道35年になるというベテランの操縦士の誘導で、4箇所のスポットを停留し、約20分ほど新原の海を周遊します。
操縦士の方の説明によると、決してどこのポイントでも魚が寄ってくるという訳ではなく、いつも必ず決められたところに停留するのだそうです。
一旦そのスポットに停留すると、特に餌を与えるということをしなくても、魚達は自然とボートに近づいてきます。
というのも、普段から馴らしているので、ボートが近づいたら餌を与えてもらえるということが分かっているからだそうです。
またそもそも、沖縄の魚は比較的警戒心がないからという理由もあるようです。

ガラスボートに 使用されているガラスはかなり強力なものらしく、35年の間に一度だけ取り替えたようですが、その際に要らなくなったガラスを、試しに思いっきりハンマーで叩き割ろうとしたのですが、割れなかったとのことでした。

様々な水深の世界を眺めているうちに、あっという間に20分の周遊が過ぎていきました。
また、船着き場の隣はビーチになっており、この時期もまだ数名、水着姿のお姉さん達が海水浴を楽しんでおりました。

おきなわワールド

王国村・玉泉洞・ハブ博物公園の施設を持つテーマパーク

おきなわワールド1 おきなわワールド2

今回の沖縄旅行で最後に訪れたのが、このおきなわワールドでした。
いろいろお世話になった仲宗根さんとも、当初の約束通りここでお別れです。

玉泉洞

玉泉洞マップ

玉泉洞は、全長5km (全国で第7位) を誇る鍾乳洞で、そのうちの890mが一般に公開されています。
温暖な気候と、珊瑚を主成分とした石灰岩という材質の特徴から、全国にある他の鍾乳洞に比べて、鍾乳石の成長は速いのだそうです。
(洞窟内の各所に、鍾乳石の成長度合いを観測しているポイントが見られました。)
10月でも真夏のような外に比べると、洞窟内は少しヒンヤリしているという印象でした。

暗所でのデジカメ撮影に慣れていなかったため、他にもたくさん捕ったのですが、手ブレ気味の写真が多かったのが残念です…
何とか見られる程度に撮れたものをピックアップしています。

玉泉洞入口 東洋一洞 白銀のホール
黄金の盃 絞り幕 古酒蔵

@ 写真左上:玉泉洞入口の石碑
A 写真中央上:「東洋一洞」 入口すぐのところにあります。6階建てのビルがすっぽり入る程の大広間です。 
B 写真右上:「白銀のホール」 突然振ってきて頭に突き刺さったら… とか想像するとちょっと怖いです。
C 写真左下:「黄金の盃」 リムストーンダム(かぼちゃ石)と呼ばれる鍾乳石で構成されています。
D 写真中央下:「絞り幕」 板状の鍾乳石が幾重にも重なって構成されています。
E 写真中央下:「古酒蔵」 鍾乳洞の中は、泡盛を寝かせて置くには最適の場所。
    希望すればこの場所に、「マイ泡盛」を保管して置いてもらうことができるそうです。

熱帯フルーツ園

バニラ

玉泉洞から地上に出ると、熱帯地方でしか見ることのできない植物の生い茂る植物園があります。
写真はアイスの香料となるバニラの木です。確かにあの馴染みのある匂いがしていました。
中にはビニールハウスの中で育っている植物もあったのですが、なぜこんなに暖かい沖縄でビニールハウスが必要なのか、ふと疑問に思いました。
どうやら、沖縄よりも暖かい地方に生息する植物を育てる場合、必要になるからというのがその理由のようです。
また、台風の際などの風除けのためでもあるようです。

ハブ薬草酒工場

ハブ薬草酒工場

泡盛をベースとして、ハブのエキスを抽出してブレンドした、ハブ酒の製造、直売を行っています。
写真はハブのエキスを抽出しているタンクです。さすがに真近で見ると一瞬たじろきます。
ハブを捕獲して業者に売り渡すと、大きさにもよりますが、5000円〜で買い取ってくれるようです。

少し味見もしてみましたが、思っていたほど生臭くはなかったです。生臭さを出さない独自の抽出方法があるのだそうです。

ハブ博物公園

ハブ博物公園1 ハブ博物公園2
ハブ博物公園3 ハブ博物公園4

ハブの仲間やその生態、またヘビの仲間やその他の爬虫類などを見ることができます。
1日に6回、ハブのショーが行われるのですが、ショーが行われる前に、希望者は体にニシキヘビを巻きつけてもらい、記念撮影を行うことができます。(カメラを持っていれば、スタッフの人が写真を取ってくれます。)
残念ながら、バスの時間の関係で、ショーは最後まで見ることはできませんでした。

写真左上:ホルマリン漬けにされた、各地のハブの標本です。一口にハブといってもさまざまな種類のものがいるようです。
写真右上:数年前に沖縄で捕獲された、史上第2位の体長を誇るハブの標本。
  捕獲された当時の様子が、写真週刊誌の切り抜きで紹介されていました。
写真左下:ゴールデンパイソンのあやちゃん。ハブ博物公園のアイドル(?!)、なのだそうです…
写真右下:ハブの放し飼いコーナー。ここにはたくさんのハブがいるらしいのですが、ほとんど隠れてしまっているようで、
  あまり確認できませんでした。

夕食(那覇空港)

ソーキそば

ソーキそば

おきなわワールドを出発し、バスで1時間強で那覇市内に戻ってきました。
それからゆいレールで空港まで向かい、お土産を購入して落ち着いたところで、カフェテリアで夕食を注文しました。
結局滞在中、一度も口にすることのなかったソーキそばをここで漸く口にしました。
味は"そば" というよりは、むしろうどんの方が近いのかな、と感じました。
思い起こすと、ラーメン屋とか麺類の飲食店は、あまり見かけなかったような気がします。
沖縄にはソーキそばがあるから必要がないのかも…?
ソーキそばも、店によってさまざまな特色があるようですので、もし今度機会があったら、ソーキそばの食べ歩きでもできれば、と思います。

3日間の旅を終えて

ViVa! ちゃんぷるー文化

出発当初は、3日間も滞在すれば、おおよそ沖縄とはどういう所か把握できるかな、と考えていたのですが、まだまだ全然足りなかったな、という印象です。
あんなに小さな島なのに、今もなお、その強烈な個性で多くの人を惹きつけて止まないのは、さまざまな文化を受け容れて、独自の文化を造り上げていった寛容さに起因するものではないかと感じます。
今回はざっと一通り見に行くという目的でしたが、また違った目的を持って訪れたら、違った印象で迎え入れてくれるのではないか、という気がします。

観光バスは確かにそれなりに良かったのですが、時間を気にしながら慌しく行動しなければならなかったのは、ちょっと残念でした。
次にまた行く機会があったら、ペーパードライバーを返上して、レンタカーで心行くまで周遊できればいいな、と考えています。

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