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あえて手間の掛かる方法を選んだ4つの理由
AWSの無料利用枠で利用可能な、Amazon EC2インスタンスにWordPressをインストールして、ブログを始めてみました。
おそらくやり方としては、実績のあるレンタルサーバーの会社と契約して、管理画面から予め用意されているWordPressのパッケージをボタンクリック一つでインストールして開設する、というのが一般的かと思います。
だけど自分が選んだのは、まっさらのEC2の環境に、WordPressを動かすのに必要となるWebサーバー(Apache)、スクリプト言語(PHP)、データベースサーバー(MySQL)等を一つ一つ手作業でインストールして、その上でWordPressをインストールするというやり方。
ということで、一般的なやり方よりはかなり手が掛かっていると思います。
あえて手間のかかる方法を選んだ理由としては、主に以下のような理由です。
- レンタルサーバーを借りるより安価で利用できる(?)ということ。
- 管理者権限が必要な設定変更も自分でできるということ。
- 手間を掛けた方が多分愛着が湧く。
- サーバー構築スキルの勉強になる。
1.安価で利用できる
あまり相場は詳しく調べていませんが、レンタルサーバーを契約すると、安くても月/\1000程度は料金が掛かるかと思います。
今後、どの程度のアクセスがあるか分からない個人ブログサイトに、毎月1000円のコストを支払うのもアホらしいなという思いはありました。
それに対し、EC2インスタンスで運用する場合は、契約後向こう一年間は、無料利用枠の利用範囲であれば「タダ」
一年後どうしようか、というのはありますが、とりあえずまたその時はその時で考えればいいかなと思っています。
2.管理者権限が必要な設定変更も自分でできる
当サイトは、Webサーバー(Apache)にバーチャルホストの設定を行っているので、「~.ostrich.wjg.jp」の~部分(サブドメイン名)を変えれば、複数のWebサイトを立ち上げることもできます。
レンタルサーバーだとどうなのか分かりませんが、おそらく設定ファイル(httpd.conf)を変更する権限までは与えられていないと思うので、複数ドメインの使用はできない、もしくはオプションでの設定になるかと思います。
設定が比較的に柔軟に行えるというところも、自分で作るメリットだと思っています。
3.手間を掛けた方が多分愛着が湧く
実はここまでの状態に漕ぎ着けるのに、いくつか落とし穴にハマっています。
一つは、FTPサーバーのインストールが必要であったということ。
テーマやプラグインのダウンロードができないのでどうしてなのかと、いろいろネットで調べていくうちに、実は裏ではFTPで動いていたということを知りました。セキュアでないFTPは、いろんなところで非推奨になりつつあるこのご時世に、未だにFTP使わせるんかい、と愕然としたものです。
もう一つ、(これが随分長いこと解決できずにいたのですが、)パーマリンクがうまく動作してくれなかったこと。
パーマリンクの「基本」でしかうまくリンクできていない状態だったので、「.htaccess」が何らかの理由でが正しく認識できていない、ということまでは分かっていたのですが、それではその原因は何なのか、というところまでなかなか辿り着けずにいました。
この問題がようやく解決できたからこそ、このサイトを公開してみようと決意することができました。
おそらくレンタルサーバーのお仕着せのものであれば、こんな苦労をすることもないでしょう。
またきっと、今後も新たな問題にぶち当たって、藻掻くこともあるでしょう。
WordPressというツールを使って稼ぐとか、何かしたいというのが主目的な人にとっては、しないでもいいムダな苦労をしている、と一蹴されるかもしれません。
でも、あーでもないこーでもないと苦労して作ったものって、お仕着せで与えられたものよりもきっと愛着が湧いてくる。
そういうふうに自分は思っています。
4.サーバー構築スキルの勉強になる
かつてIT業界では、「35歳限界説」なんて言葉があって、ゆくゆくは他の職業に鞍替えすることも考えなければいけないかとも思っていたものですが、幸いその年齢を優に超えた今でも、IT業界で飯を食わせてもらっています。
この業界にいる限りは、日々それに関する勉強を怠ってはならない。
自分で手を動かしてやってみることによって、どういう仕組で動いているのか、またなぜこのようにしなければならないのか、という気づきもあります。
また、こういう仕事をしているのにも関わらず、WordPressのサイト一つ構築できないとかありえないっしょ、という意地とプライドもあったりもします。
始めなければ始まらない
まだいろいろ分からないことだらけだし、不安もあるけど、とにかく始めてみないことには何も始まらない。
いろいろ試行錯誤しつつも、楽しんでいけたらと思っています。