「人と深くつきあうこと 私もそんなに 得意じゃなかった」

HMV&BOOKS SHIBUYAで開催中の「35周年記念写真展 ZARD Photo Gallery-MONOCHROME/COLORS-」に行ってきました。

Photo Gallery 入場口のパネル

このイベントは、来る6月4日に、ZARDの35周年を記念して発売となる写真集『ZARD -MONOCHROME-』『ZARD -COLORS-』の中から選りすぐった写真、撮影で使用した衣装、ロケのスケジュール表などの関連アイテムを展示するというもの。

会場は、モノクロ写真が展示されている「MONOCHROME」の部屋と、カラー写真の「COLOR」の部屋の2つの部屋をカーテンのパーテーションで区切っているという構造になっていました。

ZARDのビジュアルイメージは、「アーティスト 坂井泉水のリアリティが感じられるような、着飾らない、ありのままの彼女が映し出されたもの」
ZARD初期の頃に多くのロケ(1993年15回、1994年13回)を重ねていき、試行錯誤の末、醸し出されていったもののようです。
そのイメージを徹底的に貫くために、ロケで撮影した写真や映像は、その中のほんの一部しか公開してこなかったのだとか。
その方針が変わったのは、2007年、彼女が不慮の事故で他界してからのこと。
ZARDとして生きてきた坂井泉水の姿をもっと見てもらいたい、ということで、今まで非公開だったものも表に出していくようになったのだそうです。

ロケで使用した衣装として、以下のものが展示されていました。

  • 「Good-bye My Loneliness」で着用していたジャケット
  • 「Don’t you see!」で着用したアルマーニのジャケット、アナスイのTシャツ
  • 「MIND GAMES」で着用したニット

ロケ地は、初期の頃は相模原や葉山などの国内で行っていたそうですが、だんだん「坂井泉水」を知る人がいないところで気兼ねなくという方針で、海外へと移行していったようです。
以下の海外ロケでのスケジュール表の展示もありました。

  • 1995年 ロンドン、ニース
  • 1997年 ウエストコースト(サンフランシスコ)
  • 1998年 シドニー
撮影OKスポット
撮影OKスポット

会場内は、全面的に写真、動画撮影はNGでしたが、1箇所だけ撮影OKのフォトスポットがありました。
(パネルはおそらく「Don’t you see!」のニューヨークロケ時のもの?)

物販販売ブース
物販販売ブース
購入したポストカード

個人的に、ZARDの曲はたまに無性に聞きたくなる時があったりするのですが、なぜそこまで惹かれるのか、この機会に改めて考えてみました。

美人さんなんだけど、一方でどこか垢抜けなく、近所のお姉さんとかで居そうな身近な感じもするところ、どこか儚げな感じがするところとか、ビジュアル的な要因ももちろんあります。

でもおそらく一番大きい要素としては、楽曲の歌詞が自分の心に「刺さる」というところ。
おそらく人見知りする性格だったんだろうな、と思われるところが歌詞に散見されるのですが、その心理描写が見事に言語化されていて、同じく人見知りな自分にとって、無意識レベルで共感できるところがあったからなのでは、というように分析しています。

残念なことに、すえに彼女はこの世には居ませんが、遺していった楽曲は、これからも折に触れて思い出すことになるかと思います。