とかいなか ぬまぶくろ 今昔物語

沼袋区民活動センターで行われた「沼袋まちづくり講演会」に参加してきました。

講演会ポスター
沼袋区民活動センター 外観

沼袋に住むようになってもう8年弱、「とかいなか沼袋」と自ら名乗る(?)通り、東京という都会の中でも、田舎の雰囲気を醸し出す街並みで結構気に入っているのですが、実はかねてよりこの街のことについて、あまりよく分かっていないという思いはありました。

そんな折、近所の掲示板に貼られていたこのポスターを目にして、いい機会なので勉強してみようと思い、足を運んでみることにしました。

講演は2部構成で行われ、第1部は中野区の職員の方による「中野区画街路第4号線」の拡張事業についてのお話。(詳細は、こちらのサイトに記載されているようです。)

会場入口
講演会スケジュール

「中野区画街路第4号線」は、西武新宿線の沼袋駅を通過する沼袋の基幹の道路ですが、その道路の幅員は、現状わずか6mしかなく、路線バスが一方通行で何とか通過できるという程度のもの。
現在沼袋駅では、西武鉄道による駅の地下化工事が進行中ですが、それと併行して、区の方でも同道路の拡張工事を進めていく計画とのことでした。

その内容としては、令和8年3月完成を目標として、順次、地権者との用地交渉を進めていき、幅員14mの相互通行可能な道路にするというもの。
また、それと同時に無電柱化も行っていくのだそうです。

中野区画街路第4号線の現在の様子
配布資料の抜粋

続いて第2部は、早稲田大学で非常勤講師を務められている、都市計画の専門家である市川 均氏のお話。

氏によると、実は2003年からすでに、中野区内の西武新宿線の5駅(新井薬師、沼袋、野方、都立家政、鷺ノ宮)に新たな都市計画を実行するプロジェクトが始まっていて、その中で専門家の立場として、沼袋を担当されるようになったとのことでした。

その大きなテーマとしては、「協働のまちづくり」
これまで、行政が一方的に進めていた都市計画を、行政と市民が話し合い(協働し)ながら進めていくというものだそうです。

当時の学生さんや街の有志の方々が集まり、以下のステップを踏んでプロジェクトが進行していったようです。

Step1.皆でまち歩きをして、まちのいいところ再発見してみる。
Step2.めいめいで、道路や商店街の将来像を考えてみる。
Step3.Step2.で決めたものをどのようにして実現させるかのアクションプラン(できごと、やるべきこと、誰がやる?)を立てる。

こうして作成されたアクションプランを基に、沼袋駅を地下化させること、道路を拡張化させることなどを、関係各所に打診していったのだとか。
始まって17年が経ちますが、おおむね計画は順調に進んでいるようで、担当した者として、その完成形を見るのが今から楽しみであるとのことでした。

沼袋駅北口
沼袋駅南口周辺の様子

自分が住む沼袋で、今こんなことが起こっているのだということを知るいい機会となりました。


5年後も、まだこの街に住み続けているかどうか分かりませんが、これからどんな変化が起こっていくか、これまで以上に関心を持って見ていきたいと思います。

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東京都内のIT企業で勤務するサラリーマン。

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