忘れえぬ十月のブルームーンの一日

2020年11月1日

茨城県鹿嶋市にある「カシマサッカースタジアム」で行われた、鹿島アントラーズVS名古屋グランパスの一戦を観戦してきました。

私の贔屓のチームは、Jリーグ創設以来ずっと一貫して、地元の名古屋グランパス。
ということで、関東在住の自分がサッカーを見に行くときは、基本アウェイ(地元チームの敵チームを応援する立場)での観戦となります。

Jリーグもコロナ対策のご多分に漏れず、入場観客数を徐々に増やしていくなど、段階的に規制を緩和している状況ですが、先週位からようやく、アウェイチームの応援も解禁されるようになってきたため、自分にとってようやく今年初のサッカー観戦と相成りました。

カシマサッカースタジアム外観

スタジアム内の様子
観客席が低目になっているためか、
ピッチの様子が見やすいな、という印象でした

カシマサッカースタジアムは、東京駅からバスで約2時間と決して近くはない距離ですが、自分にとってかねてより一度は行ってみたい、と思っていた場所でした。
というのも、グランパスのカシマスタジアムでのこれまでの通算戦績は、4勝21敗と非常に相性が悪く、さんざん痛い目に遭わされてきた場所と相手、という印象。
だからこそ、直接スタジアムまで足を運び、グランパスが勝利する瞬間をこの目で見届けたい、という思いを強く持っていました。

そんなカシマスタジアムに来て一つ残念に思ったことは、スタジアムでの出店のこと。
事前のリサーチによると、カシマスタジアムのスタグル(スタジアムグルメ)は非常に充実していると聞いていたので、実はそれも楽しみにしていたのですが、どうやらそれはホームチーム側のに限定される様子。

アウェイチームの応援側に用意されたのは、写真のわずか一店舗のみ。
かろうじて、鹿島の名物という「もつ煮」は食すことができました。

アウェイ側の唯一の出店
もつ煮とホットワインをオーダー

私の記憶が確かならば、少なくともグランパスの地元の瑞穂競技場やトヨタスタジアムでは、出店はスタジアムの外にあり、かつ再入場が可能になっているので、ホーム、アウェイ問わず、同じグルメを享受することができるようになっていたはず。
アウェイチームのサポーターを歓待するという気持ちはあまりないのかな?と、ちょっと残念に思った出来事でした。

試合前の練習の様子
この日の名古屋グランパスのメンバー表

試合の方は、前半7分に相手ペナルティーエリアでの反則により献上されたPKを決め、いきなり先制するという展開。
その後は、相手に攻められる時間が多い状況でしたが、今年のチームの大きな特徴となっている「堅守」により、いくつか危ない場面はあったものの、終始、決定的な仕事はさせなかったという印象でした。

相手の鹿島アントラーズは、相変わらず荒っぽいサッカーをするチーム、という印象で、
(後で確認したところ、この一試合で23個のファウル数だったとのこと。)
それが祟ってか、ついには累積警告による退場者を出し、グランパスが一人多い状況となったところで、後半ロスタイムに更に追加点をゲット!
グランパスが、2-0で「クリーンシート」(無失点で試合を終えること)での勝利となりました。

グランパスのチャンスシーン
試合後の選手によるサポーターへの挨拶
カシマサッカースタジアム外観(夜景)
スタジアムとブルームーン

折しも、この日は十月二度目の満月という「ブルームーン」の日。
グランパスのカシマスタジアムでの勝利は、実に6年ぶりだったそうですが、ひょっとしたら、ブルームーンがこの日の「奇跡 (なんて決して言いたくないけど^^;) 」を呼び込んでくれたのかもしれないな、なんて思っています。

試合後は、大洗鹿島線に乗って、終点の鹿島神宮駅で下車。
次の目的地は、今年の2月のトークイベントに参加して、この辺りに来ることがあったらぜひ行きたいと思っていた「鹿嶋パラダイス/Paradise Beer Factory
慣れない地理に戸惑いながらも、何とかギリギリラストオーダーの時間に間に合いました。

お店外観
お店カウンター
自家製ビール「Paradise Beer」
本日のパスタ

お店の自家製ビール「Paradise Beer」は、一般的な「ビール」とはまったく異なる飲み物で、すっきりと爽やかな飲みごたえ。
隣の常連さんと思しき女性の方によると、この店のビールを飲んで初めて、ビールが美味いと思うようになったとのことでした。(でも相変わらず、一般のビールは飲めないそうですが…)

食事をしながら、お久しぶりのオーナーの唐澤さん、常連のお客さん3人の方としばし歓談。
サッカー観戦のために東京から来たこと、2月のイベントに参加してからずっと、ぜひ一度お店を訪れてみたいと思っていたことを話しました。
帰りのバスの時間の都合もあって、わずか30分の滞在となりましたが、とても楽しいひとときを過ごしてきました。

カシマスタジアムでのグランパスの勝利、「Paradise Beer Factory」の来訪という、2つの願いが叶えられたカシマで過ごしたブルームーンの半日は、今後も自分にとって忘れえぬ日となりそうです。