2021鳥取・島根旅行記(1)からの続き。
砂丘を見た後は、砂丘会館の向かいにある、「鳥取砂丘ビジターセンター」内にある展示を鑑賞。
ここでは、鳥取砂丘に関するあれこれを、展示や映像を交えながら紹介しています。
個人的に特に感銘したのは、鳥取砂丘ができるまでを紹介したコーナー。
中国山地の岩石が風化しもろくなったものが土砂となり、雨で崖崩れし、土砂が川へと流れ込む。
土砂が川によって運ばれ、日本海に流れ出て砂となり、波の力で海岸に打ち上げられる。
そうしてできた砂が、冬の強い北西の季節風で内陸へ吹き飛ばされ、堆積したものが砂丘となるのだそうです。
また、「砂丘」と「砂漠」についての違いですが、年間の降雨量が極端に少ない地域にある砂地を「砂漠」というのだそうなので、両者は似ているようで全く異なるもの。
そういう意味では、日本には「砂漠」はないのかもしれません。
無料でこれだけのものを見せていただけるのは、個人的にとてもありがたかったです。
いろいろ勉強になりました。
後から見つけたどうしようもなかったのですが、順番的には、砂丘を見に行く前にこちらに行っておくようがいいのかもしれません。
続いて向かったのは、少し歩いたところにある「砂の美術館」
文字通り、「砂」を素材とした彫刻作品を展示する美術館です。
入口の警備員さんに、間もなく入場受付の終了時間(15:30)を迎えるということを教えてもらい、急ぎ入館を済ませます。
ここの展示物は年単位で入れ替えられていて、一定の期間(3月頃?)閉館にし、来日してきた砂職人さんが泊まり込みで展示粒の制作を行うのだそうです。
現在開催されているのは、チェコスロバキアの歴史を題材とした作品のようです。
砂の彫刻では、糊は一切使っておらず、適量の水を含ませて圧力を掛けて固めていくのだそうです。
砂の粒と粒がお互いに支え合っている状態を見極めるのには、熟練した職人技が必要で、製作途中で崩れてしまうこともあるのだとか。
気の遠くなるような根気と労力が必要だということが容易に推察され、只々感服するばかりです。
砂丘とその周辺施設を一通り楽しみ、鳥取駅へ戻ったのは17時頃。
「スーパーまつかぜ」号で約一時間、鳥取県内を横断して、県西部の米子駅へと向かいました。
米子駅へ着くとすぐ、ここで夕食をということで、あらかじめリサーチしておいた定食屋「米蔵-KOMEGURA-」へと向かいます。
このお店には、全国でも200人程度しかいないという、五ツ星の「お米マイスター」がいるらしく、その方が厳選したお米で作ったご飯を提供しているというのがウリなのだそうです。
注文したのは、週替わりメニューの「大山豚ロース味噌焼き定食」
味付けも、肉の柔らかさも、いい塩梅で美味しくいただきました。
肝心のお米についても、良い感じに炊けていました。
一通り食べた後、店を後にして、米子駅へと引き返します。
米子駅からは、バスで15分程のところにある、今回の旅の宿泊地、皆生(かいけ)温泉へと向かいました。
2021鳥取・島根旅行記(3)へと続く。