2021鳥取・島根旅行記(4) 「日本一の庭園」への来訪

2021年7月10日

2021鳥取・島根旅行記(3)からの続き。

鳥取・島根旅行の2日目。8時40分頃には米子駅へと到着し、ここから西の島根県方面を目指します。

ところが、電車の乗り合わせが悪く、次の電車まで1時間近く待たなければならないとのこと。
電車に乗りさえすれば、5分程度で着いてしまう場所なのですが…
この辺は、東京と同じような感覚でいると痛い目見るな、と反省。

ということで、仕方なく電車の時間まで米子駅周辺を見て回ることにしました。

米子駅
米子駅員社員一同からの感謝状

米子駅は現在、再来年完成予定の新しい駅舎に立て直すため、ということで、一部の建物が工事中の状態。
駅の壁に掲示された、57年の歴史を閉じる旧駅舎への感謝と思い出を綴った、駅員一同からの感謝状が印象的でした。

安来駅構内
安来駅ホーム

そしてようやく目的の電車が到着。
次の目的地の安来(やすぎ)駅へと向かいました。

安来は、民謡の「安来節」や「どじょうすくい踊り」の発祥の地などでも有名な場所ですが、11年前にNHKの朝ドラで放送されていた「ゲゲゲの女房」の主人公の武良布枝さんの出身地でもあります。
その実家の酒屋の場所も訪ねてみたいと思い、事前にリサーチしていたのですが、どうもあまり交通の便が良くないような場所にあるようす。

そこで、駅の構内にある観光案内のスタッフの方に聞いてみると、その場所に向かうバスは数時間に一本しか運行されていないとのこと。
また、放送直後しばらくの間は、ドラマにまつわる展示などもあったのだそうですが、現在は普通の酒屋があるだけの状態になってしまっているとのこと。
ということで、時間の効率等も考慮し、こちらの訪問は断念することに。。

足立美術館
無料シャトルバスからの風景

そして、安来で行きたいと思っていたもう一つの場所「足立美術館」へと向かうことにしました。
足立美術館には、安来駅から30分おきに会場に直行する無料のシャトルバスが運行していて、約20分で目的地へたどり着くことができます。

庭園風景1
庭園風景2
庭園風景3
庭園風景4
創設者 足立全康氏の銅像
北大路魯山人の作品が展示されている「魯山人館」

足立美術館は、地元安来出身の実業家・足立全康氏が、71歳の時に創設された美術館。
「日本一の庭を作るのが、うちの一生の仕事ですねん。」と、91歳で亡くなるまで、徹底的に庭園作りにこだわったのだとか。
その成果もあって、2003年から18年連続で「日本庭園ランキング」で日本一に選ばれているのだそうです。

そんな日本一の庭園と同様に目を惹くのが、館内に展示されている多くの美術品の数々。
美術品は、そのほとんどは撮影禁止となっているため写真はありませんが、横山大観の作品を中心とする日本画や、北大路魯山人の陶芸品などを鑑賞することができます。

茶室「寿楽庵」
純金の茶釜
和菓子「日の出前」
海城焼きの茶碗に注がれた抹茶

2時間半程度の滞在の途中で、途中館内にある茶室「寿楽庵」でしばしの休憩。
和菓子と抹茶をいただきました。
和菓子は、島根県の老舗和菓子店の「日の出前」というお菓子、抹茶の茶碗は、安来市の窯元で作られた「海城焼き」の器なのだそうです。
そして、抹茶のお湯は、招福・延命に効ありとされる「純金の茶釜」で沸かすのだとか。
茶室の窓から、その茶釜の存在を確認することができました。

退館後、12時半のシャトルバスに乗車し、安来駅へと引き返します。
出発までのしばらくの時間、バスの運転士さんが、足立美術館に関するトリビアなどを話してくれました。
足立美術館の、あの広大な庭園を整備するスタッフは、実はわずか7名しかいないということには驚かされました。
一昨年までであれば、秋の紅葉シーズンともなると、境港に入ってくるクルーズ船の外国人客などで、駐車場が満杯になるほどごった返していたとのこと。
その時と比較すると、今はまさに「貸切状態」
一昨年と昨年とを比較すると、来場者数は40万人減ったのだそうです。
ゆっくり観覧できたのはよかったのだけど、なんだか複雑な気持ちになりました。

JR松江駅の階段
島根県って「美肌県」だったんだ!?
JR松江駅の階段
「だんだん」ゲゲゲの女房が思い出されます。

安来駅を出発して電車で約15分、次は島根県の県庁所在地のある松江駅へと向かいました。

2021鳥取・島根旅行記(5)へと続く。