2021鳥取・島根旅行記(4)からの続き。
松江駅に到着後、早速バスに乗って、松江城、県庁付近へと向かい、ここでお昼を食べる場所を探します。
松江といえばやはり「宍道湖のしじみ」でしょ、ということで、「しじみラーメン」という検索ワードに該当する店を探すことに。
その中から近くにあって、かつ評判のよさそうな店を訪れることにしました。
暑い日差しの中、見慣れない道を10分程歩き、ようやく地図が指し示す「松江月ヶ瀬京店」というお店に到着。
ですが、お店の外観はどう見ても甘味処。
場所間違えたかもしれないと思いつつ、半信半疑で店に入ると、テーブルに「和風ら~めん」というメニューがあるのを確認。
どうやらこのお店で間違えていなかったようです。
オーダーを済ませ、程なくして運ばれてきたしじみラーメン、しじみの出汁がよく効いた素朴な味でした。
食事を済ませ店を後にしたところで、店の前で立ち話をしていた、地元の人と思われる会話を耳にします。
「ここは甘味処なんだけど、ラーメン目当てで来る人も結構いるみたい。」なのだとか。
なるほど、ここはそういうお店だと認知されているんだ、と納得。
その後、再び島根県庁の方へと引き返し、県庁の2階にある「竹島資料室」を来訪。
ここは、島根県が竹島問題についてより一層の啓発活動を行うという目的で、県が所有する竹島関係の資料等を公開している場所です。
数ヶ月前、東京・霞ヶ関にある「領土・主権展示館」を来訪した際に、この竹島資料室の存在を知り、島根県に来た際はぜひ訪れてみたい、と思っていた場所でした。
1時間の滞在で、特に感銘を受けたものは、地元中学生による竹島に関する作文コンクールの優秀作品の展示でした。
「竹島はもう戻って来ないかもね。」という両親に対して、「私はあきらめたくない。」という思いを綴った内容、また「もう韓国にあげてしまえよ。」というクラスメイトの意見から、領土問題への関心という点で、韓国に負けてしまっているように感じ、歯痒い思いをしているということを綴った内容、等々。
中学生でさえ、領土問題について自分で考え、しっかりした自分の考えを持っている。
ましてや、すでに大人である自分が関心を持たずにどうする?という気持ちにさせられました。
そしてもう一つ印象的だったのは、島根県のある中学校に届いた、韓国の中学生からの41通の手紙。
道徳の時間に、「独島(韓国での竹島の名称)」について学んだ際に感じたことについて綴ったものなのだとか。
この手紙に対しては、「竹島問題研究会」の座長さんが、日本語と韓国語で返信を出したのだそうです。
竹島の不法占拠を続ける韓国に対しては、つい感情的な気持ちを抱いてしまいがちだけど、こうやって何とか話し合って歩み寄ろうと尽力されている人達もいる。
そういう人達の努力を無駄にしてしまうような言動や行為は、ゆめ慎まなければならないな、というようにも感じました。
大量の資料と、来訪記念のグッズ等をいただき、資料室を後にしました。
資料はこれから折を見て、目を通していきたいと思っています。
2021鳥取・島根旅行記(6)へと続く。