先日、少し久しぶりに「スパイスカレー研究部」のオフラインイベントに参加してきました。
今回のイベントの内容は、研究部のメンバーの方が営む畑で農作業のお手伝いをした後、皆でスパイスカレー等を作って食べましょう、というもの。
JR五日市線の武蔵引田駅に集合し、徒歩でイベント会場となった畑へと向かいました。
まず最初に行った作業は、トウモロコシの苗の間引き。
一つの穴に二本の苗が生えているところの、どちらか生育の良い方だけを残し、別の方は抜いていく、という作業です。
そもそもなぜ二本植えるのかというと、トウモロコシの発芽率は大体八割程度なので、保険を掛けるという目的であえてそうしているのだとのこと。
ただ、二本とも同じ位の良い生育だった箇所は、どちらを生かすかというところはとても迷うところでした。
この場所は数ヶ月前まで、近所の幼稚園の関係者の方がジャガイモを植えられていたということで、土に残っていた種イモから新たに生育してしまっていた苗も抜いていきました。
トウモロコシには、土の質を良くするというはたらきがあるようで、土壌改良という目的で、あえてトウモロコシを植えるということもあるのだそうです。
続いて行ったのは、枝豆の苗の間引き。
枝豆は、一つの穴に三本の苗があるものを二本に間引いていきました。
二本残す理由は、それぞれの根が絡み合って共生し合い、より強くなるからなのだそうです。
さらに、スパイスの種の植え付けもお手伝いさせていただきました。
植え付けを行ったスパイスは、クミン、アジョワン、ホワイトアニス、ブラッククミン、メティの計五種類。
ビニールシートに切り抜かれた穴に、一粒一粒丹念に植えていきます。
中には非常に粒が小さいものもあり、つまんで取り出すのも一苦労でした。
スパイスを植えるという試みは、実は今回が初めてのことになるのだとか。
数カ月後、本当にちゃんと発芽して育つものなのかどうか、楽しみなところです。
ここで、近所のスーパーに食材を買い出しに行く担当と、引き続き畑で食材に使う野菜を収穫する担当との二手に別れます。
収穫班の方では、ラディシュの収穫、次月本格的な収穫となる小ぶりのジャガイモ「インカのめざめ」の試し掘り、そして時期が終わり、収穫しきれていなかったイチゴの収穫を行いました。
買い出し班が買い出しを終えて戻ってきたところで、テントを設営し、テーブルを組み立て、調理の準備。
材料を切る役割、調理を行う役割等、それぞれ分担して調理を進めていきました。
火源は、あらかじめ用意していただいたガスコンロと七輪。
七輪は、鍋が穴にジャストフィットして、なかなかいい感じ。
ただ、やや火力が弱いため、その分完成までにやや時間も掛かりました。
そして何とか料理も完成し、お待ちかねの「いただきます!」の時間。
キーマカレーは、傍で作るようすを見た感じでは、スパイスの量とか材料を入れるタイミングとか、結構適当だったのですが、なかなかの味。
また、ジャガイモのスパイス炒めにはラディシュの葉を入れてみたり、ライタにはテンパリングしたスパイスを入れてみたりというところを、咄嗟の思いつきでやってみたところ、見事に奏功。
「ああ、そういうやり方も “あり” なんだ」と、見ているだけで自身の勉強になったり、刺激になったりもしました。
一通り歓談の後、日も傾きかけたところで後片付けを行い、畑をあとにしました。
今回間引きを行ったトウモロコシ、種を植えたスパイス等は8月頃収穫見込みになるとのこと。
畑で収穫した食材を使ってスパイスカレーを作ることができる状態になっているか、今から楽しみです。