雨中の鹿退治見物記(前編)

2021年3月25日

先週の週末は、私の贔屓のサッカーチーム「名古屋グランパス」の応援のため、試合会場のカシマサッカースタジアムのある、茨城県鹿嶋市まで遠征してきました。

東京駅から高速バスに乗車し、ちょうど2時間で目的地の鹿島神宮へと到着。
しばらくその近辺を探索してみました。

かしま甘太郎 外観
名物?の大判焼き

まず最初に向かったのは、「かしま甘太郎」という甘味処のお店。
折からの荒天のせいもあってか、イートインコーナーにはお客さんが誰もいない状態で少し躊躇しましたが、ここで一旦休憩をとることに。

しばらく店の様子を眺めていると、割と頻繁にテイクアウトのお客さんが立ち寄っている様子。
中には、20個もの大判焼きを一度に買っていかれた方も。
後々調べてみて分かったのですが、どうやらこちらのお店、地元では名の知れたお店のようです。
確かに餡もぎっしり入っていて、これで1個130円というのはなかなかコスパいいな、と思いました。

店内の様子
金崎選手(?)と思われる似顔絵

店の中を隈なく見ていると、カウンターのところに少し気になる似顔絵が。
絵のモデルの人はおそらく、今は我がグランパスに所属で、かつては地元鹿島アントラーズで活躍していた金崎夢生(かなざき むう)選手
思い切って、実際どうなのかというところを、店の人に尋ねてみることに。

「この似顔絵の人って、金崎選手ですよね?」
「そうなの、近所のハマザキさんが描いてくれたのよ。知ってる?」
「…………」
(あれ?話噛みあっているようでいて、何か噛み合ってないぞ…)

で、もう一度聞いてみることに。

「えっと、金崎選手ですよね?」
「そう、ハマザキさん!」
「…………」
(ああ、やっぱり噛み合ってない!)

「あの、この絵のモデルの選手のことなんですけど…」
「えっ!ああ、私、あまりサッカー詳しくないからよく分からんわ。」
(えー、知らんのかい!)

まあとりあえず、この近所に絵の上手い「ハマザキさん」という方が住んでおられる、という事実だけは分かりました😅

サッカーボールのオブジェ
栄光の碑—過去30年の鹿島アントラーズのタイトル獲得歴が列挙されています。

お店を出てしばらく歩き、鹿島神宮近くの交差点付近で見掛けたのは、ひときわ目立つサッカーボールのオブジェと、その横に、これまで鹿島アントラーズがこれまでに獲得したタイトルが列挙された「栄光の碑」
やはりこの街には、サッカーという文化が色濃く根付いているんだな、という印象を受けます。

半年振りに訪問した 「Paradise Beer Factory」
店内の様子
BGMは、右側にあるレコードでジャズをかけています。

お昼が近づいてきたところで、半年前初めてこの地に来た時にも訪れた「Paradise Beer Factory」を訪問しました。
同店は、「自然栽培」という、肥料も堆肥も農薬も使用せず、野菜本来の味を引き出す農法を営んでいる「鹿嶋パラダイス」が、自分達の農場で採れた野菜などを使って作った料理を振る舞うレストラン。

特製ランチプレート
ランチメニュー
自家製ビール「パラダイス・ビア」

注文したのは、「自然栽培大豆&チキンのカレープレートランチ」
丁寧に作られた欧風のカレー、できるだけ素材の味を損なわないよう、薄くドレッシングを掛けたサラダ、おいしくいただきました😃
そしてセットのドリンクは、お店自慢の自家製ビール「パラダイス・ビア」をオーダー。
相変わらず、ビールとは思えない、とてもスッキリしたのどごしです。

オーナーの唐澤さん—今月発行された「d design travel」という雑誌の茨城版にインタビューが掲載されていました。

訪問時、お店のオーナーの唐澤さんは、イベント参加中のため不在。
なんでも昨今、鹿嶋パラダイスの取り組みに興味を持つ人が増えてきたことから、農場やビール醸造所を周り、その後お話会をするというイベントを、不定期で行うようになったとのこと。
実は事前にイベントのことは知っていて、できれば参加したかったのですが、試合開始時間を考慮するとどうしても中座せざるを得なかったため、今回は断念することに。
同店の2階で行われたお話会だけ、ほんの少しの時間ですが参加させていただきました。

ランチを食べ終わった後、唐澤さんの帰りを待ちながら、1階カウンター席で隣に座っていた方と歓談。
現在は千葉の柏市の方にお住まいなのだそうですが、かつてはここ鹿嶋市に居住されていたとのこと。
ご両親が会社を営んでいる関係で、そのお手伝いのために今もこうして、車で2時間掛けてこの地に来られることがあるのだそうです。

その方の話によると、鹿島神宮は「戦いの神」が祀られているそうで、古くは大和朝廷の時代、東北地方の蝦夷(えみし)討伐の際に、朝廷軍がこの辺りの地を中継地として鋭気を養ったのだとか。
そして、いよいよ出陣の時となり、この地を旅立つことを「鹿島立ち」と言ったのだそうです。

この地で出生した塚原卜伝の「鹿島立ち」顔パネル

ここでようやく、先ほど見掛けた顔パネルにあった「鹿島立ち」の意味が氷解。
ジョジョ立ち」みたく、てっきりある特定の立ちポーズのことを意味するのかと思い込んでいました😅

また、鹿島神宮のイメージも、あのアントラーズの戦闘的、かつ勝利に拘るサッカーのそれと似つかわしいものがあるな、と腑に落ちたような気もしました。

そうこうしているうちに時は過ぎ、試合開始の一時間半前。

最寄りの鹿島神宮駅からスタジアムまでの鉄道は一区間だけとはいえ、試合開催日にも関わらず、一時間に一本しか運行していないという、非常にマイペースな路線なので、万一乗り過ごしでもしたら大変なことになります。

途中、塚原卜伝像を横目に見ながら、急ぎ鹿島神宮駅へと向かいました。

—–後編へ続く—–