桜台にある、インドレストラン「ヤッミタッミ」で行われた、「グルメトリップ〜北&南インド料理と文化〜」というイベントに参加してきました。
このイベントは、バターチキンカレーなどのインド料理をビュッフェ形式で食べながら、インド駐在経験のある主催者のお二人によるインドについての紹介、同店のオーナーであるインド人夫婦の方へのインタビューを聞く、というもの。



まずは、主催者のお二人によるインドについての紹介。
インド共和国は、現在の人口が14億人。
宗教はヒンドゥー教、ムスリム(イスラム教)主なもの。
言語は、ヒンドゥー語の他21言語が公用語として定められているため、インドのお札には、17の言語が併記されているとのこと。
そのため、インドを北から南に移動すると、どこか違う国に行っている感覚になるくらい、聞こえてくる言語が違っているのだとか。
このように同じ国の中でも、言語をはじめ、気候、文化もさまざまなので、行く地域によって、受ける印象も全く異なってくるのだそうです。
イベント開始から30分程度経過したところで、いよいよお待ちかねの食事タイム。
インドのランチタイムは13時からが一般的なので、イベント開催時間もそれに併せる意図もあったそうです。



バターチキンカレーやナンは北インド、マトン&エッグビリヤニは南インドと、北と南それぞれを代表する料理がビュッフェ形式で提供されました。



個人的な感想として、バターチキンカレーは比較的甘口、ビリヤニはブラックカルダモンの香ばしさとややピリ辛な味わいが印象的でした。
食前にはラッシー、食後にはチャイも振る舞われました。
食事の後は、同店のオーナーであるインド人夫婦お二人へのインタビュー。


インタビューのようす
元々、妻のカピタさんが先に2019年に来日していて、扶養ビザを取得し、夫のアラビンゴさんを連れて来るという形で、お二人で日本に住むようになったのだそうです。
それから共働きで仕事をしてお金をためながら、日本で起業するには何をすればよいのかを模索するため、早起きして内面を語り合う朝活を行ったり、週末はレストランで働いて店舗経営のノウハウを得たりするなどして、ついに今年の3月、自分達のレストランをオープンするに至ったとのことでした。
来日当初、日本語は全く話せなかったそうですが、今はお二人共今は全く問題なく話せる状態になっていました。
日本とインドとの文化の違いで気になった点はという質問については、インドではまったく初対面の人でも自宅に招待してもてなす習慣があるというところと、そのもてなしの仕方の違いというところを挙げられていました。
インドでは、お客さんに楽しんでもらいたいからという気持ちから、ホストの方は、お客さんが食事を終えるまで、何も食べずずっと見守るようにするのが習慣なのだそうです。
(逆に何か落ち着かないような気もするのですが)
日本人に感動された点として挙げていただいたことは、何歳になっても生きる目的を持ち続けている方が多いというところなのだそうです。
インドでは、60歳を過ぎると「人生終わった」という考えとなり、何もやらずに遊んで暮らすようになるのだとか。
また、インドでは現在も根強く残る身分制度「カースト」が、依然、社会の発展への足枷となっている点についても言及いただきました。


2時間強に渡って行われた同イベント、南北それぞれのインド料理を堪能し、インドの現状について学び、そしてオーナーご夫妻の意識の高さに感化され、とても楽しいひとときを過ごしてきました。