「スパイスカレー研究部」のオンラインによる、月一の「サロン会」に参加してきました。
この「サロン会」は、レシピに沿って一つのカレーを作っていくという、研究部のレギュラーで行われているものとは別に、ある一つのテーマに沿って、それをより深掘りしていくという趣旨のものとなります。
そんなサロン会の今月のテーマは、先月の忘年会で、「ムガルカフェ」のカーンさんに教えていただいた「ブナビーフカレー」を皆で再現してみよう!というもの。
オンラインでのサロン会への参加は今回が初めてということもあって、接続するツールでこちらからの音声が届いていないというトラブルがあったりとか、自宅のキッチンのどこにカメラを置くのが最適なのかとか、少々戸惑うところもありましたが、少し遅れて何とか参加することができました。
事前にサロン会のメンバーの方に起こしていただいたレシピを基にして、皆めいめいで「ブナビーフカレー」を作っていきます。
一応、レシピがあるとはいえ、それぞれのスパイスの分量、比率等が定かではなく、また投入するトマトの量についても曖昧であるため、それぞれのベストな分量を探りながら調理を進めていきました。
中でも特に気になったのが、その水分の量。
どうやら「ブナカレー」は、その調理の過程で、終始水を入れないで作るのが正解のようなのですが、やはりどうしてもそれだと焦がしてしまわないか?と心配になるのが人情というもの。
水を入れずに我慢するのを要求されるところは、心の内にある「マインドブロック」を壊すことを試されているような感じさえしました😅
今回の課題として、「トマトの量の最適解を見つける」というところもあったのですが、レシピ通りの量だと若干「トマト感」が残っているという報告があったので、少し進捗が遅れていた私は、「人柱」として試みにレシピの半量で試してみることにしました。
結果としては、煮込んでいくうちにだんだんとトマト感は消えていき、レシピ通りの量が適切であったことが判明。
ということで、私の作ったものはまるで焦げたように黒っぽい状態になってしまったため、後からトマトの量を追加することに。
すでにレシピのあるものを作るもの楽しいけど、答えが不確定なものを「あーでもない、こーでもない。」と手探りして最適解を見つけていくというのも、それでたとえ失敗したとしても、これはこれで楽しいものだな、という発見がありました。
こうしてできた「ブナビーフカレー」は、ご飯にかけて食べるというよりは、それ単体でおかずとして成り立つようなもの。
そういう意味で、一般的な「カレー」としてイメージするものとは、若干異なるものかもしれません。
次回のサロン会のテーマは「ガラムマサラ」
ガラムマサラというのは、数種類のスパイスを配合して作るミックススパイスのこと。
「在り合わせのスパイス混ぜればいいだけじゃん。」と、個人的にはそれほど重要視していなかったのですが、よくよく考えてみると、一口に「ガラムマサラ」といっても、それぞれのスパイスの配合の割合によって、その種類は実にさまざま。
なぜこれだけの「ガラムマサラ」というものが世に出ているのか、その辺りの理由を突き詰めてみるのも、それはそれで一興かなというように感じました。
一人で黙々と作っているだけでは、なかなか分からない気づきを与えられる、そんな有意義な時間になりました。